Interview

研究者のしごと紹介

西村 結花

西村 結花

Yuka Nishimura

山形大学大学院
医学系研究科看護学専攻

子育てをしながら研究にも

奮闘!関節が変形する病気を

もつ人々の生活を研究で支援

どんな研究をしているの?

私は、変形性股関節症患者さんが自分で身体を管理できるように手助けするための指標を開発しています。この病気は、股関節の軟骨がすり減り、関節が変形してしまう病気です。治療法の選択肢としては”保存療法”や”手術療法”などがあります。私が注目しているのは”保存療法”を選択した患者さんが、より長く自分の股関節で生活していくための指標の開発です。

看護学研究者になった経緯は?

もともとは看護師として整形外科の病棟で働いていました。患者さんが手術を受けて回復する姿を見る中で、手術前の通院中のサポート体制を知りたかったのと、看護師としての専門性を深めたかったのとで、大学院に進学し、博士課程で研究をしています。

子育てと研究の両立は難しいですか?

自分の思いが強ければ何とか両立できると思う一方で、他の人にサポートしてもらう体制をしっかり整えていく必要はあると思います。私は家族・保育園・職場のサポートがあり、両立できています。看護学研究者と母親の二足の草鞋は大変ですねと言われることがありますが、逆に、研究だけに没頭するよりも、子どもと過ごす時間の中で、研究に通じる発見もあり、自分にとってはよいバランスだと感じています。自分のライフイベントも大事にしていきたいので、研究期間や出産のタイミングなど長期的に計画を立てています。

研究は社会でどのように役立つのでしょうか?

将来的には、患者さんの自己管理状況を評価し、理学療法士や栄養士などの職種とも情報を共有しながら支援を提供する「サポートプログラム」や「アプリ」を開発したいと考えています。これにより、患者さんの満足度や痛み、精神的負担の改善につなげられたらと思います。

西村先生にとって看護学とは?

看護学は理論と実践の両面に基づいており、患者さんの発達段階や分野ごとに異なるアプローチが必要です。私は特に”慢性期看護”、つまり長期的に病気と向き合う患者さんを支援することをテーマにしていますので、患者さんが病気と共に生きながら、より良い生き方を見つけていくかを考える学問だと思っています。

Message

これから看護の研究者を
目指す皆さまへ

自分に誠実であることを大切にしてほしいです。困難に直面したときも、自分自身でよりよい判断ができ、責任ある行動につながります。自分が何を明らかにしたいのかを一貫して持ち続け、誠実に研究に取り組むのが大事だと思います。

主な論文

  • 西村結花, 古瀬みどり(2023):変形性股関節症患者の保存療法中のセルフマネジメントの概念分析,日本看護科学会誌, 43, 379-391.(査読有り)
  • 西村結花, 古瀬みどり(2020):人工股関節全置換術を受ける高齢患者のSEIQoLの変化および疾患特異的尺度,健康関連QOLとの関連, 日本看護科学学会誌, 40, 32-39. (査読有り)
  • Investigation of the content validity of a self-evaluation scale for self-management of hip osteoarthritis patients using the content validity index
    Yuka Nishimura, Midori Furuse
    27th East Asian Forum of Nursing Scholars 2024年3月6日
  • <学会発表>
    Concept analysis of self-management during conservative treatment in patients with hip osteoarthritis
    Yuka Nishimura, Midori Furuse
    26th East Asian Forum of Nursing Scholars 2023年3月10日
  • 人工股関節全置換術後の患者の腰背部痛と自己体位交換の関連
    西村 結花, 石井 政次, 佐々木 幹, 大木 弘治, 浦山 安広, 鮫島 健志
    第46回日本股関節学会学術集会 2019年10月26日
  • 人工股関節全置換術を受ける高齢患者のQOL
    西村結花, 古瀬みどり
    第38回日本看護科学学会学術集会 2018年12月16日
  • 人工股関節全置換術を受ける高齢患者が重要視する生活領域
    西村 結花, 古瀬 みどり, 石井 政次
    第45回日本股関節学会学術集会 2018年10月27日

経歴

  • 2014年4月~

    社会福祉法人 恩賜財団 済生会 山形済生病院 看護師勤務

  • 2018年3月

    山形大学大学院医学系研究科看護学専攻博士前期課程 成人・老年看護学(慢性期)修了[修士号取得]

  • 2020年4月

    山形大学大学院医学系研究科看護学専攻 臨床看護学講座(成人慢性期)助教 着任

  • 2020年4月~
    現在に至る

    山形大学大学院医学系研究科看護学専攻博士後期課程 高齢社会看護学(生涯生活支援看護学)入学

その他の研究者を見る

研究者一覧を見る

  • 登録いただいたメール宛に、登録確認メールをお送りいたします。
  • 届かない場合は再度登録いただくか、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
× CLOSE
× CLOSE
× CLOSE
× CLOSE