Interview

研究者のしごと紹介

森 朱輝

森 朱輝

Toki Mori

神奈川県立保健福祉大学
看護学科基礎看護学領域

感染・結核患者に対する

差別・偏見から患者さんや

家族、医療者を守りたい

どんな研究をしているの?

私の専門分野は、感染看護学です。感染看護学とは、感染症の予防や感染症にかかっている患者さん、そのご家族への看護、そして感染症を広げないための管理などについて勉強する学問です。私は、感染症の中でも、特にハンセン病と結核に重きを置いて研究しています。

なぜ感染症の研究を始めて、その中でも結核に重きを置いて研究するようになったの?

私は、はじめは研究者になるつもりはありませんでした。でも、大学病院で感染症病棟に配属されたときに、家族から、私自身が結核になったらどうするのか?と反対があり、結核病棟で働き始めてからは、結核への差別や偏見に悩まれている患者さんたちに出会いました。その経験から、結核に対する差別・偏見について調べてみたくなり、大学の教育機関で研究することにしました。

医学ではなく、看護学で感染症を研究することの強みは?

COVIDをはじめとした感染症に対する差別・偏見を軽減することで、看護職、医療者が働きやすくなる、患者さんの心のダメージが少なくなるということにつながると思います。

看護学の魅力ってどんなところ?

ある患者さんを看取った時に、看取る瞬間まで患者さんご本人とご家族に丁寧に寄り添う経験ができました。その患者さんの家族の一員になれたと感じられ、看護の醍醐味だと思いました。

森先生にとって看護学とは?

患者さんとご家族に寄り添いながら、心も体も支えていくのが看護学だと思います。例えば、結核であれば、差別・偏見とどう付き合っていくか?ハンセン病で目や手足を失った患者さんであれば、どのようなケアをしたら生活できるのか?顔貌が変わってしまって悲嘆に暮れている女性にどう関わっていくか?などです。

Message

これから看護の研究者を
目指す皆さまへ

学生さん、患者さん、患者さんのご家族の将来に関わることができる素晴らしい学問分野です。病気を受け入れた上で、今後どう生きていくかをお手伝いすることができます。本当に人が好きで、誰かの助けになりたい、病気を治したその先まで見ていきたい、その人にずっと関わっていきたいという思いがある方は、ぜひ看護学を選んでほしいなっていうふうに思います。

主な論文

  • 森朱輝,落合亮太,徳永友里,他(2020):紙筆版結核IAT(Implicit Association Test:潜在連合テスト)の作成および信頼性・妥当性の検討,日本看護科学会誌,40,143-151.(査読あり)
  • The 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science において、紙筆版結核IAT(Implicit Association Test:潜在連合テスト)の作成および信頼性・妥当性の検討についてポスター発表
  • 第34回日本がん看護学会学術集会において、頭頸部がん術後患者の災害に対する備えの実態について発表(共著者であり、発表者ではありません)

受賞歴

  • 2021年3月 公益財団法人結核予防会 結核研究奨励賞 受賞

経歴

  • 2011年3月

    横浜市立大学 医学部看護学科 看護学士課程 卒業

  • 2011年4月〜
    2019年3月まで

    横浜市立大学医学部附属病院 病棟勤務看護師
    (勤務病棟:整形外科、結核・感染症病棟、特別室)

  • 2019年3月

    横浜市立大学大学院 医学研究科(博士前期課程) 看護学専攻 感染看護学分野 修了
    (感染看護学修士)

  • 2019年4月〜
    2021年3月まで

    杏林大学 保健学部看護学科 成人看護学 非常勤講師

  • 2020年5月〜
    2022年3月まで

    東京医科歯科大学 医学部保健衛生学科看護学専攻 災害・クリティカルケア看護学分野 技術補佐員

  • 2021年4月〜
    8月まで

    神奈川県庁 医療危機対策本部室 非常勤技術嘱託員(保健師)

  • 2022年4月〜
    現在

    神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 看護学科 基礎看護学分野 助教

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